納得のいく工場建築をするには見積もりが大切
事業拡大に向けて、工場建築を検討している企業は多いでしょう。多額な資金を払って建築する工場のため、納得のいくものにしたいですよね。そんな納得のいく自社工場を造るためには、見積もりが非常に大切です。この記事では、そんな工場の見積もりを出すときのポイントをご紹介します。
見積もりを出す前に予算と優先順位を検討
自社工場の見積もりを出す前に、まずはやるべきことを整理しておきましょう。
予算決定
まずは、工場建築にかけられる予算を決定しましょう。予算を決めるときは、企業全体の資金状況を見ながら決めてください。予算を決定しないまま工場の建築に入ってしまうと、後から支払えないなどのトラブルに発展しかねません。そのため、工場建築の見積もりが出る前に必ず予算を決定しておきましょう。
優先順位の決定
工場を建築する際、工場の造りや設備で絶対に譲れない条件を決定しましょう。いくつかある場合は、優先順位をつけてください。これを先に決めておくと、見積もりが予算オーバーになってどこか削らなければならないとなったとき、削る箇所が明確になります。
見積もりに含まれている内容を確認
見積もり前にやるべきことをやったら、建設会社に見積もりを出してもらいましょう。そして、見積もりの内容を入念に確認してください。このとき大切なのが、できた見積書が分かりやすいかどうかです。工場の建築経験があり信頼できる会社なら、何にどのくらいの費用がかかるのか、見やすい見積書を作成してくれるはずです。
もし、見積書の項目が曖昧だったり、ざっくりとした内容しか書いていなかったりする場合は、そのまま納得はせず、細かい見積書を作成してもらいましょう。
細かい見積書の作成を嫌がるようであれば、実際にかかる金額よりも多めに請求しようとしてくる可能性があります。そのような会社に依頼することはやめ、ほかの信頼できる建設会社に依頼するのが無難です。
分からない内容を納得いくまで相談
作成された見積書を見て、分からない箇所があるかもしれません。そんなときは、遠慮なく建設会社に質問をしましょう。分からないまま契約してしまうのは非常に危険なので、絶対にやめてください。
また、こちらが質問したときの建設会社の対応もよく観察しましょう。こちらの質問に対して、丁寧に対応してくれる会社は信頼できるといえます。
予算内に収めるために調整
作成された見積書が、予算オーバーしていることはよくあります。そんなときは、予算内で収められるように調整してもらいましょう。見積もりを出す前に決めた予算と優先順位をもとに、今の見積もりからどこを省けるかを考え、予算に収めてください。ここで予算オーバーしたまま工場建築を進めてしまうと、資金面で苦労することになります。
しかし、削れるところは削ったはずなのに、どうしても予算オーバーしてしまうということもあるでしょう。そんなときに予算内に収める方法をご紹介します。
設備や器具を見直す
まずは、工場の設備や器具を今一度見直してください。その設備や器具は、工場で本当に必要なものでしょうか?なくても大丈夫というものは、予算内に収めるために思い切って削ってください。
工場の面積を小さくする
予算内に収めるために調整するとき、工場の建築デザインや中の設備、器具に目が行きがちです。しかし、デザインや設備、器具はもう削れるところがないというケースもあるでしょう。
そこでおすすめなのが、工場そのものの面積を小さくする方法です。面積を小さくすれば、その分工場建築に使う資材が減ります。そのため当然見積もり額も下がるのです。
安い代替品を使う
工場の設計を変えずに建築費用を予算内に収めたいという場合は、工場そのものや設備に使っている材質などを安い代替品に替えるのがおすすめです。同じ用途で使うものがあれば、多少材質のランクを下げても大きな影響はないでしょう。
ほかの建設会社にも見積もりを出してもらう
削るところは削り、できることはすべてやったのに見積もり額が予算オーバーしている場合は、思い切ってほかの建設会社に見積もりを依頼してみましょう。同じ内容でも、建設会社によって見積もり額は異なります。
また、設計段階から考えるのは大変かもしれませんが、逆に建設会社を変えることで新たなアイデアやデザインを提案してくれるかもしれません。そのため、どうしても今の会社だと予算オーバーするという場合は、ほかの建設会社に見積もりを依頼してみてください。
支払い方法の確認も忘れずに
見積もり額が決定したら、支払い方法を確認しておきましょう。一括払いか分割払いかを確認しておき、支払い期日に間に合うように確実に準備してください。支払いが遅れてしまうと、建設会社との間にトラブルが起きてしまうこともあります。そのため、必ず見積もり額と同時に支払い方法を確認しましょう。
まとめ
工場建築の見積もりを出すときのポイントをご紹介しました。工場建築は、大きな資金が動いて行われるため、妥協は許されません。そのため、見積もり段階で納得したものにする必要があります。着工してからでは遅いです。これから工場建築を控えている企業の方は、ここでご紹介したポイントを参考に、納得のいく見積額を出してもらいましょう。