事前に把握しておくことが大切!工場建築の大まかな流れを知ろう

公開日:2023/01/15  最終更新日:2022/12/23


工場新規建建築を実施するときは、高額の資金が動いたり入念な打ち合わせを重ねたりと多忙を極めます。そのため、工場建築においては具体的な施工に入る前に、建築の実態について大まかな流れを把握しておくことがおすすめです。そこで、今回の記事では「工場建築の大まかな流れ」について詳しく解説します。ぜひご一読ください。

工場建築の大まかな流れ

工場が必要になったということは、新規事業や既存事業の拡大を予定している会社が多いでしょう。スムーズに工場建築を完了させ、収益化を目指すためにも、まずは施工開始から完了までの大まかな流れを知っておきましょう。

計画の立案

工場建築を実施する場合、まずは「計画の立案」からスタートします。工場とは言っても、食品や薬品、金属加工など用途は異なります。必要な工場の大きさや床、資材類も用途に応じて差異があります。まずは、どんな工場を求めているのかといった計画を立案し、企業としての方向性をまとめます。予算や稼働の規模、インフラ環境なども確認しましょう。

施工計画の策定

この段階で具体的に施工を実施する業者を選定し、見積もりを取得してから施工計画の立案に移行します。工場建築の具体的な設計図を起案し、電気設備や機械搬入に関する手配、許可申請などを進めていきます。周辺環境と求める工場に不一致は無いか確認し、工場建築が法令違反に該当しないか確認します。

施工開始

具体的な施工計画が終わり、細やかな部分まで決定したら施工を開始します。工場建築の開始です。施工期間中は、基本的に施工会社にお任せすることになりますが、発注者側もこまめな点検を実施し、事故や不備がないか確認しましょう。

引き渡し

施工が無事に完了すると、工場関係の機器を搬入し引き渡しが行われます。そのあとは、電気関係なども含めた保守点検が行われ、安全な工場稼働を維持していきます。

工場を建てる際に意識するべきポイント

無事に計画から施工完了までを安全に終えるために、工場建設時には知っておきたいポイントが3つあります。以下で解説します。

入念な計画を立てること

工場は大型の施設であり、色んな作業を円滑に行うための場所です。施工後に機器が搬入できない、床が重要に耐えられないなどのトラブルを防ぐために、入念に計画を立案する必要があります。また、工場の維持には膨大な費用がかかります。電気設備やメンテナンスコストも長期的に見ると大きな経営負担です。維持にかかる費用も見据えてしっかりと計画をしましょう。

近隣トラブルの対策

工場が完成してしまったら、まるごと移動させることはできません。稼働後に近隣住民とのトラブルにならないように注意が必要です。排水や騒音に関する問題は、メジャーなトラブルとして知られています。そもそも建築予定の向上が周辺環境にマッチするものなのか、慎重に判断するようにしましょう。

業者の選定は慎重に

工場の建築は、その道のプロに依頼をする必要があります。プロの業者は法律知識も豊富で、施工実績も十分に兼ね備えています。業者の選定によって、工場の完成状態は大きく左右されてしまいます。良い業者は計画の立案から見積もり、周辺対策などにも配慮ができるのです。

はじめから一社に絞って交渉するのではなく、さまざまな工場建築業者を見比べながら、施工を決定するようにしましょう。見積もりも複数業者からの取得がおすすめです。価格に大きな開きがある場合には、その理由も確認することがおすすめです。価格だけで決めるのではなく、工場建築の遂行能力をしっかりと見極めるようにしましょう。

工場を建てる前に知っておくべき法律

工場をいざ建築する場合には、知っておくべき法律も存在しています。普段工場建築に関する法律には、なかなか触れる機会が少ないため、下記にて解説します。

都市計画法は要チェックを

都市が安全に、市民生活にも考慮がなされながら発展していけるように制定された法律を「都市計画法」と言います。都市計画法では、都市開発に関する取り決めが細かく規定されていますが、開発行為に関することや、特定地域内における建築制限なども含まれています。

工場の稼働内容によっては、市民生活に大きな影響を与えてしまうため、どこでも好きに建てられるわけではないのです。大規模な工場の場合には建設地域が厳しく制限されており、工業地域や工業専用地域などに限られます。施工する予定地がこの基準をクリアしているか否か、事前に確認が必要です。

建築基準法は建築物にはマストの法律

建築基準法は建築物を建てるにあたって、最も重要な法律になります。構造や設備などを細かく定めている法律であり、工場建築の場合には、行政による厳しい審査をパスする必要があります。引き渡し前に行われており、必ず通過する必要のある検査です。計画の段階から、検査を見据えておく必要があります。

工場立地法で安全立地を

環境保全の視点も加えつつ、工場を適正に立地するように定められた法律が、工場立地法です。この法律は周辺の地域に配慮を行い、公害などの発生を防ぐように対策を求めています。工場はその性質上、さまざまな排水や噴煙を生み出す可能性があるため、工場の一部を緑地化しつつ、整備を行うように定めています。

日本には工場立地に配慮が無かったがゆえに、さまざまな公害を生まれてしまった背景があります。国民生活の安全を守るためにも、工場立地に関しても注意が必要です。

まとめ

この記事では、工場建築の施工に着手する前に、知っておきたい事柄について詳しく解説を行いました。工場建築の大まかな流れを中心に法律などにも触れて説明しました。工場建築は一般住宅の建築よりも規模が大きく、配慮すべき法律も多岐に渡ります。とくに周辺環境への配慮は欠かすことはできず、建築地域も厳しく規制されています。施工主側だけでは把握しきれない手続きも多いため、慎重に計画を進める必要があります。施工をお考えの際には、施工実績が豊富な工場建築会社を選び、円滑な施工を実施しましょう。

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